愛するパートナーとの生活のスタートラインでもある結婚。
ただ、幸せにあふれるその瞬間も、完全に忘れ去ることはできないのがお金のことです。
2人の門出を安心して迎えるためにも、どれくらい貯金しておくと良いものなのでしょうか?
今回は結婚にまつわるお金の話をとことん紹介していきたいと思います。
結婚前後で必要な費用はいくらくらい?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、婚約から新婚旅行までの間にかかる費用の平均は461.8万円。
この費用には結納式や両家顔合わせ、婚約・結婚指輪、新婚旅行代など様々なものが含まれています。
カップルによって省略するものや、挙式・披露宴の内容なども異なってくるでしょう。
ここからはもう少し具体的に各ステップでかかる費用について紹介していくので、2人でどうしたいかを話し合いながら計算してみてください。
結納金は0〜100万円
2019年段階で結納を行なった夫婦は約11%、およそ10人に1人となっています。
結納に関しては夫婦のどちらかあるいは両方の育ったご家庭・地域によって行うか否かが別れて来ますが、最近では省略するカップルが増えて来ているようです。
ちなみに結納を行なう場合は平均で約93.3万円、地域によりますが50〜100万円程度かかるといわれています。
結納をしない場合は代わりに両家の顔合わせのための食事会などを開くことが多く、この場合にかかる費用は平均で約6.7万円程度といわれています。
婚約指輪の平均は約35.7万円。結婚指輪の平均は2人分で約25万円
よく「給料の3ヵ月分」といわれる婚約指輪の相場の相場は実際のところ約35.7万円。結婚指輪の場合は2人分合わせて約25万円といわれています。
ただし近年ではあまり身につけていく場所がないことなどから婚約指輪は購入せず、代わりに2人で結婚後も使えるような記念になる品物を贈り合うというカップルも増えて来ているようです。
新居の初期費用や家具・家電などの購入費用などは合わせて約100万円
2人で新たな家に引っ越す場合、かかる費用については賃貸か購入かによって異なって来ます。
賃貸物件の場合、家賃とは別に敷金・礼金などがそれぞれ平均1〜2ヵ月分かかるため、家賃の4〜5倍相当の金額が相場となります。
これに加えて新たに家具や家電を購入するとなると数十万円、それぞれの今の家からの引っ越し費用も合わせると、合計100万円はかかるもの、と見積もっておきたいところです。
なお、始めから戸建てやマンションを購入しようとした場合は、頭金も準備する必要があります。ちなみに頭金の相場は物件価格の2割程度。
住宅ローンを利用する場合でも、頭金に加えて家具や家電の購入費用、火災保険や不動産業者に支払う仲介費用などがかかって来ます。
結婚式の費用は平均で約150万円
挙式や披露宴にかかる費用の平均は約354.9万円といわれています。
ただし、挙式・披露宴に対するご両親や親族からの援助の平均は約167.8万円、これに加えて御祝儀によってもある程度補填が可能といわれています。
そのため、実際の夫婦での支出は約150万円となるようです。
ただし、結婚式場に対して払う費用以外にも、夫婦によっては二次会や、司会・スタッフの方に支払う寸志なども発生することがあります。
なので、できれば少し多めに準備しておけるといいでしょう。
新婚旅行費用の平均は約60万円
約8割の新婚夫婦は、新婚旅行を楽しみます。
そんな新婚旅行にかかる費用は、お土産代を除くと平均で61.4万円。行き先を国内にするか海外にするかで費用も異なって来ます。
結婚が決まった時の平均貯金額&足りない時どうするか
同じく「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、約2割の夫婦が結婚前に200〜300万円を貯金していて、全体の平均額は約323.8万円といわれています。
ですが先ほどもお伝えした通り、婚約から新婚旅行までにかかる費用の合計は平均で約461.8万円となっており、貯金額の平均と比べると約100万円足りない計算となってしまいます。
では、この不足分を皆さんはどのようにやりくりしているのでしょうか?
両親・親戚からの援助
ゼクシィの調査では、77.8%の夫婦が両親や親族から援助してもらっているという結果が出ています。
先ほど挙式・披露宴に対するご両親や親族からの援助の平均は約167.8万円とお伝えしましたが、それ以外の名目での援助も含めると総額では約191.2万円となるようです。
これだけでも、不足分を十分に補うことができそうですね。
結婚式の際のご祝儀
両親や親族からの援助以外にも、結婚式の際のご祝儀である程度まかなうことも可能です。
ただし、ほとんどの式場では事前に現金前払いでの支払いとなっています。そのため、式当日に受け取るご祝儀では間に合いません。
こうしたケースではご両親などに一時的に費用を借りたり、使い道に制限のないフリーローンなどで当座の支払いを補う場合が多いようです。
抑えられる費用は抑える
結納は省略して両家顔合わせの食事会のみにするか、略式で執り行う。レストランウェディングなどで結婚式場費用を抑える。
このように、2人で準備できそうな無理のない範囲での予算に合わせて規模や演出などを控えめにするというのもひとつの手です。
また、渡航費がかかってしまう海外挙式ですが、基本的に親しい友人や家族しか呼ばないため、結婚式の規模を小さくすることが可能ともいえます。
新婚旅行を兼ねることもできるので、トータルで見ると意外と節約になるし思い出にもなる、と人気もあるので、検討してみるのもアリでしょう。
結婚のために貯金を作るポイントは?
夫婦2人での貯金額が足りなくても挙式などを行なうことはできる、ともいえますが、一生に一度のことですから、思い出になるような最高の式にしたいですよね。
そのためにはやはり計画的にコツコツと2人で貯金していきたいところです。
では具体的には皆さんどのようにして結婚資金を貯めているのでしょうか?
毎月の収入・支出を把握。節約できる項目がないかチェック
まず最初に貯金額の目標を決めたら、2人それぞれの毎月の収入と、家賃や水道光熱費などの固定支出、それ以外の支出額を洗い出します。
その中に、節約できる項目がないかどうかチェックしましょう。
積立用の口座を作り、コツコツと定額貯金をする
2人で決めた金額を毎月貯めるようにすると、計画的な貯金が可能となり、また共通の目標があることで絆もより深まります。
給与から天引きされる形で毎月定額を貯めていくようにすると、自然とお金が貯まって行きやすくなります。
また、積立専用の口座を作れると、あとどれくらいで目標額に届きそうか可視化されるのでオススメです。
なお、毎月の貯金額は夫婦の収入にもよりますが手取りの給与のうち約1〜2割、額にすると平均で約5.5万円となります。
仮に300万円貯めようとすると約4年半ほどかかる計算です。
結婚したい時期から逆算して毎月の貯蓄額を決める、ボーナスの際に貯蓄額を増やすなど、2人で話し合って決めましょう。
まとめ
結婚は2人の生活のスタートライン。そして、その門出を祝い、生活の初期準備を整えていくためにはどうしてもお金がかかります。
そしてこれから長く連れ添う2人だからこそ、一緒にその準備を進めていくことは大事です。
まずは貯金の目標金額を設定し、毎月の収支を見直すところから始めましょう。そして無理なくコツコツと積み立てていくようにしましょう。