平均ではわからない!結婚する女性と年齢の深い関係とは?

特に20代後半〜30代にかけて、自分自身のライフイベントとして「結婚」を意識する女性は多いのではないでしょうか。

周囲の友人たちが結婚し始めたり、そういう話はないのかと両親から問われたりして、焦りを感じる方も少なくないかもしれません。

ですが、実際のところ何歳くらいで結婚する女性が多いのでしょうか?

女性の初婚年齢の平均は「29歳頃」

結婚、とひとことで言っても、初婚の場合と再婚の場合が考えられます。

ちなみに、2018年の全婚姻届の集計値で見ると成婚した女性のうち、初婚の女性は38万2823人、再婚した女性は7万3325人となっています。

つまり、2018年に結婚した女性のうち、約6人に5人にあたる84%の方が初婚だったということです。

そして、この38万人の初婚女性(夫が初婚か再婚かに関わらず)の平均年齢は「29.4歳」。

2011年に女性の平均初婚年齢が29歳に達してからは上昇を続けており、だいたい2014年頃にこの「29.4歳」に落ち着き、現在もこの年齢で推移しています。

1992年頃の女性の平均初婚年齢は25.7歳ですから、15年ほどで約4歳程度平均が上がっていると見ることもできます。

こうした調査結果を見ると「今は30歳が見えた頃に結婚する女性が一番多いんだな」「晩婚化が進んでいるんだな」と感じる方が多いかもしれません。

しかし、この「29.4歳」という数字はあくまで「平均」の年齢であり、この数字だけを見てしまうと、実態からは大きくずれてしまいます。

その「ズレ」を見るにあたって、もう少し詳しく各種データを見ていきましょう。

ピークの「26歳」を過ぎると婚姻件数は減少していく

2018年の同じ調査、つまり初婚女性38万人の結婚相手については、同じ初婚男性が88.8%、再婚の男性が11.2%となっています。つまり初婚女性のお相手は、約9割が同じく初婚の男性なのです。

では、お互いに初婚同士の男女の結婚について、女性の結婚年齢別に婚姻件数をさらに分解していくとどうなるでしょうか。

実は平均初婚年齢と聞いてイメージするであろう、婚姻件数が最も多い「結婚のピーク年齢」は26歳であることがわかります。

ちなみに2015年に行われた国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると、結婚に至るまでの平均交際期間は4.3年となっています。

たとえば4年制の大学をストレートで卒業すると、4年後には26〜7歳となりますよね。 合わせて2018年に提出された婚姻届の数を見てみると、27歳までの初婚女性の48.5%に到達するということがわかります。

こうしてみると、在学中もしくは卒業してすぐの年齢の頃にお付き合いを始めた人と、社会人として落ち着いて来た3年目の頃に結婚する人が少なくない、と推測することもできるかもしれません。

なお、2018年に提出された婚姻届のうち、28歳では全体の57.0%、29歳で65.0%に達してしまいます。

もし結婚適齢期を「婚姻届を若い年齢順に積み上げカウントし、過半数に到達する年齢」と定義するなら「27歳をすぎた頃」であると統計上は見て取れることができるのです。

では、30歳を過ぎたあたりではどうでしょうか。初婚女性の割合は30歳で71.1%、32歳で80.3%と8割に到達します。

相手も初婚の男性と結婚したい、と考えると「32歳までが勝負」といえるのではないでしょうか。

さらにデータを見ていくと、36歳では91.9%と9割を超えてきます。30代後半ともなると、初婚女性が初婚の男性と結婚するということは、茨の道ともいえるのかもしれません。

ちなみに先ほど、女性の平均初婚年齢は「29.4歳」という話をしました。同時に、結婚のピーク値(婚姻届の提出件数)は「26歳」であるとも。

この場合、婚姻届の提出件数が多い年齢が26歳だ、というのはすんなりと理解できるかと思いますが、では平均の年齢と3歳も差が開いているのは何故なのでしょうか?

これは、平均年齢というのが、一人一人の婚姻時の年齢を全体の婚姻件数で割ることで求められることから来ています。

26歳での結婚の人数が最も多いとはいっても、もちろんそれより若く結婚する人もいますし、もっと年齢が上がってから、それこそ70代や80代で初婚を迎える女性というのも当然ながらゼロではありません。

そうした、全体の件数から見て、発生する確率でいうと限りなくゼロに近い値も平均の計算には当然ながら含まれるために、平均の年齢を引き上げる方向に作用しているのです。

婚活はやはり早めに始めたほうがいいのか

ここまで紹介してきたデータから、平均初婚年齢は29歳だけれど、初婚年齢は26歳でピークを迎え、約半数は27歳まで、約6割は28歳までに婚姻届を提出しているということがおわかりいただけたかと思います。

ですので、初婚平均年齢だけを見て「28歳くらいで婚活をスタート、29歳くらいで結婚できたらいいかな」と考えるのは少し危うい、ということも同時にわかってきたかと思います。

というのと、28歳では約6割が婚姻届を提出している状態からのスタートになるからです。これが29歳から婚活スタートとなると、翌年の30歳を迎えるときには提出された婚姻届のうち約7割に到達する年齢になってきます。

かなりの短期決戦・大激戦を覚悟した上での参戦になる、といえるでしょう。

ただし、ここまで紹介したデータはあくまで「お相手の男性も初婚であることを望む場合」の参考値であるともいえます。

当然、世の中の婚姻は必ずしも初婚同士のカップルだけがするものではありません。

30歳を目前にしている、あるいはすでに30代に差し掛かっている方でこれから初めての結婚に向けて婚活を始めようという場合には「一律で再婚となる方を除外しない」というのも、成婚の可能性を上げるための一つの考え方とも言えるかもしれません。

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